本山 圓満院門跡 1,020年の歴史、そして圓満院門跡北海道別院 札幌の地で四半世紀の歴史。

写経・写仏を毎週土曜日1時より体験出来ます。

・・・忙しい現代人にとって写経をすると言う事は、ご自身の心の時間を持つことです・・・

写経・読経をはじめる方のための般若心経の簡単な解説

ぎゃてい ぎゃてい はら ぎゃてい はらそう ぎゃてい ぼじそわか はんやしんぎょう

般若(はんにゃ)心経(しんぎょう)というお経は、その昔、観(かん)自在(じざい)菩薩(ぼさつ)(かんのんさま)が般若(はんにゃ)波羅蜜(なみらみつ)という修行(しゅぎょう)をされて、すべてが「空(くう)だと悟られ、人としての苦(くる)しみ、災厄(さいやく)を克服(こくふく)されました。

その境地(きょうち)をできるだけ多くの人に体験してもらいたい。どんな境地(きょうち)であるのかを解説(かいせつ)しましょう。そして、その境地(きょうち)に行きましょう。 というのです。 観音(かんのん)さまが苦しく、厳しい修行によってい知恵(ちえ)を得えた時、物質(ぶっしつ)や精神(せいしん)には実体(じったい)がなくすべては空(くう)であると悟られました。その結果、人間が生きていく上でどうしても逃(のが)れられないはずのすべての悩(なや)み・苦(くる)しみやいろいろな災厄(さいやく)から解放(かいほう)されたのです。

お釈迦(しゃか)様は、ある日の法話でこうお話になった。

舎利子(しゃりし〔舎利子(しゃりし)はお釈迦(しゃか)さまのお弟子(でし)さんの名前です。〕よ、物質(ぶっしつ)とは実体(じったい)のないものであり、実体(じったい)がないのが物質(ぶっしつ)なのだよ。
つまり、私たちが物質(ぶっしつ)だと思っている物の本当の姿は、実は何もないということになるのだよ。
つまり、実体(じったい)のないものこそが物質(ぶっしつ)たということになるのだよ。

悲しい・嬉しい・楽しい・悔しいといった気持ちや、痛い・かゆい・冷たい・熱いといった感覚(かんかく)などといった心の持ち方や体に感じることについても同じなのだよ。

舎利子(しゃりし)よ、このように実現の世界で起きるすべてのことは実体(じったい)がないのだから、何かが生まれるということも何かが消えてしまうということもない。汚(けが)れているということもない。だからこれがそうだ!と言えるような確(たし)かな物質(ぶっしつ)もなく、心に感じている意識(いしき)や感覚(かんかく)すらも実はないのだ。つまり、今、あなたの目に見えているこの世界もなければ、あなたの心に映(うつ)っている世界も実は何もないのだよ。

 あなたが今、どんな環境(かんきょう)にいようと、あなたがどんな生き方をしていようと、あなたがこの悟(さと)りを得ることを妨害(ばうがい)するものもいないし、あなたに対して、さあ、早く悟(さと)りなさいなどと強制(きょうせい)するものもいない。年をとるいることもないのだよ。今、あなたが苦しんでいるのだとしても、その苦しみの原因もなければ、その苦しみを解決(かいけつ)する方法もない。悟(さと)ることができないし、悟(さと)らないでいるということもできないし、悟(さと)るということ自体(じたい)もない。なぜなら、ここには何もないのだから。何も無い所には、苦しみも、悲しみも、悟(さと)りもないのだよ。 とお話になられた。

 このお話を聞いた菩薩(ぼさつ)は、お釈迦様が話されたことの内容を大変よく理解(りかい)し、すべてにこだわりがない。こだわりがないから恐怖(きょうふ)も苦しみもない。ということを理解(りかい)され、今の世の中の苦しみ、悩みというものから解放(かいほう)されました。現実世界というものにとらわれることによって生まれるすべての誤(あやま)った妄想(もうそう)から解き放たれて、究極(きゅうきょく)の静寂(せいじゃく)の境地(きょうち)とも言うべき境地を御自分のものとなさったのです。現在・過去・未来の仏さまも、このことを理解し、同じ境地(きょうち)を得ることによってこにうえない存在となられた。この深い知恵(ちえ)こそが、他とは比べようもないほどすべてを明らかにする理(ことわり)なのです。ここのその真髄(しんずい)を表す言葉があります。

 この言葉は、今、ここに生きているあなたを苦しめているすべての苦を除(のぞ)いてくれます。ここに、その深い智慧(ちえ)の言葉を示しましょう。

 生ける者よ。生ける者よ。彼岸(ひがん)に行ける者たちよ。
彼岸(ひがん)にわれらとともに行くことのできるものたちよ。悟(さと)りは瞬間で成しとげられるのだ。
これは彼岸(ひがん)へと渡る知恵(ちえ)の教えである。


ぎゃてい ぎゃてい はら ぎゃてい
      はらそう ぎゃてい ぼじそわか
              はんやしんぎょう

・できれば写経の前に手を洗いい、口をすすぎ、机の前で少し黙想(目を閉じて心を静かにする)してから、ゆっくりと間違えないように書いて下さい。
・写経されました般若心経につきましては、当院にご送付もしくはご持参いただければ、毎月二十二日の深夜祈願におきまして、当院僧侶によって心を込めて丹念な読み上げ祈願をさせて頂きます。

座禅会を毎週土曜日1時より体験出来ます。

円満院座禅体験

積極観法 三蜜禅(さんみつぜん)
あなたが、心落ち着かず悩みが絶えないのなら、  三密禅を組むことだ。
あなたが、病で苦しむのであれば、   三密禅を組むことだ。
あなたが、願い事を叶えたいと思うならば   三密禅を組むことだ。
あなたが、仏と道交、融合を願うならば   三密禅を組むことだ。
あなたが、霊性を高め、不思議な加持力の体得を望むなら、   三密禅を組むことだ。

三密禅は、身・口・意の統御を可能にするし、共に仏に近づく 一番の近道である。

三密禅は、イスにかけても行えますので、ご病気の方も子供でも出来ます。
 日本人は、イスに腰掛ける習慣が定着し、正座や結跏趺坐をすることが「苦痛」となってきました。
昔はそれが当たり前で、「苦痛」などなかったに違いありません。
座禅をすることは、けっして苦痛に耐える「がまん大会」ではありません。


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写経を体験しませんか。

心を込めて一文字一文字、般若心経を写経します。
所要時間 約1時間(お手本付・要予約)

写経の手順

  • 1まず部屋を掃除し、きれいな部屋で写経の準備をしましょう。
  • 2香・写し書き見本台紙・写経用紙・筆・硯・墨を用意しましょう。
  • 3用意が出来たら手を洗い、口をすすいで身を清め、
  • 机の前で目を閉じて心を静かにしましょう。
  • 4香をたき、室内と塗香で三密(身・口・意)を清めます。
  • 5墨をすり、心を静めます。
  • 6合唱礼拝をします。
  • 7般若心経を唱えましょう。
  • 8無我の境地に入り、至心に写経します。
  • 9合唱礼拝をします。
  • 難しく考えず、一字一字心を込めて写経をなさって下さい。